年 頭 所 感

                                                                                                            東京織物卸商業組合 

                                                                                                              理事長 奥 田 彰

新年あけましておめでとうございます。

組合員の皆様方におかれましては、令和3年の新年をいかに迎えられましたでしょうか。

昨年は新年賀詞交歓会で、「新元号になって初めての年を迎え、新しい時代への期待と7月に開催予定であった東京オリンピック・パラリンピックに向けてインバウンド需要による経済活性化に大いに期待する」と述べさせて頂きましたが、その後の展開は皆様ご承知の通り、予想だにしなかった新型コロナウイルスの発生から全世界での感染蔓延となり、国による緊急事態宣言の発令や渡航禁止、商業施設の閉鎖等非常に厳しい日常生活や経済活動を強いられる1年となりました。いまだ新型コロナウイルスに対する安全な治験薬は開発されておらず、今年も依然不自由な生活や経済活動が継続されると思われます。

組合においても通常総会、新入社員研修や実務者向けの縫製と外観検査ポイントといった各種セミナーも全て中止や書面による決議とせざるを得ない状況となりました。

テレワークやオンライン会議、WEBミーテイングといった新しい就業体制がでてまいりましたが、これらが全てをカバーできる訳ではありません。1日も早いコロナウイルスの収束を願うものであります。

さて、令和3年は辛丑(かのとうし)の年にあたります。牛の特徴は『粘り強さと誠実』です。辛(かのと)は痛みや辛さでありどうやら令和3年は痛みを伴う衰退と、新たな息吹、そして希望が互いに増強しあう年となり、辛いことが多いだけ大きな希望が芽生える年になることを指し示しています。新型コロナウイルスの痛みを乗り越え、新たな年となる事とを希望しまして、皆様方の倍旧のお力添えをお願い申し上げ、皆様方にとりましても一層の飛躍の年なりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。